2023年5月8日月曜日

[脳腫瘍手術の回想006]味覚異常が始まった その2

 


前回、「ショートケーキのスポンジは、天ぷらの衣と同じ味」と書きました。


要は、「甘み」を感じられなくなっていたのです。


残業帰りにコンビニスイーツを買って帰って、家でテレビを見ながら食べる、というささやかな楽しみが奪われました。

(今考えると、身体に悪い習慣なのだけど・・・・その時は、それだけが楽しみだった)


そして、だんだんと「あれ?しょっぱさも感じない」と他の味もしなくなってきていることに気づきました。


「甘い」刺激は、一番強いのかもしれない、と今になって思います。


当時、私が住んでいた場所はスーパーやコンビニが近所にたくさんありました。

24時間営業の海外食材が豊富なスーパー、深夜0時まで営業のお惣菜が充実したスーパー等、それぞれ特徴のあるお店がいくつかあり、帰りの遅い私でも何かしら買い物ができる街でした。


が、もう何を買ってきても「味がしない」という状態になります。


元々の好みは薄味で、お惣菜とかインスタントとか、買ってくるもののほとんどに「味が濃い」と感じていました。


が、前回も書きましたが、甘さ、しょっぱさが足りないと、気色悪くて食べられないか、食べても「何かが足りない」感じがします。


すでに味付けされている食べ物に、さらに醤油をドバドバかけて食べるようになりました。


甘みも足りないので、何かしら、砂糖とかハチミツとかを足していました。


元々、そういった調味料自体があまり得意ではないところに、急激に量を増やしたせいか、体はしんどかったです。


全身がむくみ、吹き出物等も出てきて、これまた、気持ちも下がっていきました。


何食べても不味い、って、楽しくないのですよね・・・。


 

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