2023年4月8日土曜日

【脳腫瘍手術の回想002】食道に病変あり

 2023年 4月7日。

やっとこさ、約10年前のお話です。


当時、私は地方都市に住み、派遣社員として、メーカーに勤務しておりました。

常に仕事の締切に追われており、毎日深夜残業が年間十一ヶ月くらいは続いていました。

作業的には、常にパソコン画面と睨めっこ。電磁波浴びまくりの「脳腫瘍には良くない環境」と言えました。


そんな生活の中、ある日、仕事中に「母が死んだ」との連絡が入りました。

私は1週間前に母とコンサートに出かけていたし、四日前には電話で何気ない話をしていたので、「突然の死」でした。

その後は葬式やら家の片付けやらで、一ヶ月ほど会社を休みましたが、

もう常にクタクタ状態でした。

電車移動の際には「椅子にめり込む」かのように自分の身体と意識が沈んでいく・・・

と自分の疲れっぷりに驚いていました。


会社に復帰してからは、「魂の抜け殻」状態でした。

母を失って悲しくて泣き暮らす・・・という感じではなかったけれど、呆然と日々を過ごしていました。


そして、勤務先の「健康管理部」的な部署から

「健診の結果でE判定があるから、速やかに二次検査を受けに行くべし」と何度も催促の電話が来るようになりました。


確か、「食道に病変あり」と記されていたように記憶しています。


私は、健診で何か引っかかって二次検査を受けに行っても、意外と「異常なし」で帰される経験もあったので、あまり健診結果を気にしておらず、かつ、仕事も家のことも色々あるし、面倒になってしまって、なかなか二次検査に行きませんでした。


しかし、確か、一年前も同じ結果「食道に病変あり」が出ていて、今回もその表記は消えていない。

しかも、実際に、自分の喉に違和感を感じる。

「これが食道の病変というやつかな?」

「何度も催促の電話をかけさせるのも悪いし」

そう思い、やっと二次検査の予約をしたのでした。


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